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Posted by ミリタリーブログ  at 

2013年12月17日

KJ Works 製 GLOCK19 :スチール リアルカスタム

銃社会アメリカ、今、全米で最もポピュラーなハンドガン、現代のピースメーカーとも呼ばれるその銃とは、GLOCK 19である。
グロックといえば、日本など実銃と縁のない国では、オモチャメーカーが軍用フルサイズの17ばかりを有名にしているようだが、実際には、17はあまり人気が無い。
全米最大の警察組織であり日本の警視庁に相当するNYPDを筆頭に、全米の数多くの警察、連邦政府機関がこのGLOCK 19及び40S&W口径バージョンのGLOCK23を採用している。
法務執行機関はもちろんのこと民間においてもあまりにポピュラーな存在である。老若男女、正義の味方も悪者も、皆GLOCK 19を選ぶと言っても過言ではない。
僕自身、米国で所持しているが、だからといって偏った過剰評価をしているGlock fanboyな訳では決してない。数多くのハンドガンを撃ってきて、リベラルな総合評価としてこれが一番優れているツールであるという漠然とした結果にいきついたからである。
GLOCK社がコンパクトと定義するその19サイズは、フルサイズの17に比べ、人間の手の大きさに絶妙にフィットするサイズにカットダウンされながら、元々多弾数なグロックマガジンの設計の影響で15発、つまり他のダブルカアラムオートではフルサイズとなる装弾数を実現している。
GLOCK最大の特徴のSAFE-ACTIONとは言わば『変則シングルアクション』のストライカーシステムであり、スライドが作動あるいは手動で1/4程度引かれると、ストライカー(ファイアリングピン)が仮にリリースされてプライマーを突いても暴発発火しない限度の圧縮位置までハーフコックされる。(ピンは実際にはトリガーの引き始めの動きによってしか解除されないインターナルファイアリングピンブロックセフティーにより前進をブロックされているため、そのようなことすら起こらない)トリガーを引くと、ピンはハーフコックされていた位置から撃発可能なフルコック位置に圧縮されダブルアクションのようにそのままリリースする。ハンマーではない軽いストライカーの、しかもハーフコックからの非常に短いストロークのダブルアクション作動をしているのだ。
結果として、従来のダブルアクション銃より数段短かく、かつ従来のシングルアクション銃より長めという、日頃持ち歩くコンバットキャリーガンとして夢にみるほど理想的なトリガーを、限りなく安全な状態で常時レディーできるのだ。欠点としては、操作感においては実質ハンマーの無いシングルアクションであるので、ミスファイア(不発弾)への対処にはスライド操作を伴う。しかし実戦では、不発が起こった時も、装填不良でチャンバーに弾がきちんと入らなかった時や、そもそも初弾を装填し忘れていた時と同じ対処(スライドを引く)をするであろうから、実戦においてのデメリットとは言えないだろう。
 面白いように良く当たるのもグロックシリーズの特徴で、各種標的競技用の銃のベースガンに選ばれることも多い。これは、バレルとスライドがフレームに対して可能な限り低く乗る設計になっているからで、スライドグループの全高が低くなる=マズルが蹴り上げられる上方への回転反動を極力発生させないようにデザインされている。余談だが、このため、十分ならし撃ちされたGLOCKのバレル外周には、グロックスマイルとよばれる独特なマークがつく。銃が所持できない日本に来てから、愛銃の代わりにと出来るだけリアルに、アルミではなく、GUARDER製スチールパーツ群で組み上げたこのKJ WORKSベースのカスタムだが、はたして今後バレルにグロックスマイルがついてくるのか楽しみだ。
ガスガンには重いフルスチールのスライドを出来るだけ抵抗なく作動させるため、Shooter's Design社製のZero Hammer Ver.3を組み込んだ、さらに、東京マルイ製GLOCK17のハンマーシャーシを移植することにより、ストライカー(ガスガンでは内蔵ハンマー)が落ちている状態ではトリガーが引かれた状態で後退しているSAFE-ACTION独特の機構を再現している。